2014年2月25日火曜日

うつ病の診断③

今回は、うつ病診断ということで、

DSM-IV-TRとICD-10の診断基準についてお話していきたいと思います。


抑うつについて最も広く用いられる診断基準は、

アメリカ精神医学会による精神障害の診断と統計の手引き改訂4版(DSM-IV-TR)と、

もう一つは世界保健機関の疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD-10)であり、

その中ではrecurrent depressive disorder(再発性抑うつ障害)という

名称を用いている前者は米国および非ヨーロッパ諸国で多く用いられ、

後者はヨーロッパで多く用いられています。

双方の製作はお互いに反映し合いながら行われています。

双方のガイドラインでは典型的な抑うつ徴症を示しています。

ICD-10では3つの抑うつ徴症(depressed mood, anhedonia, and reduced energy)を示し、

そのうち2つはうつ病の診断確定に必須です。

また、DSM-IV-TRでは2つの主な抑うつ徴症(depressed mood, anhedonia)を示し、

少なくともひとつが大うつ病の診断確定に必須です。

DSM-IV-TRでは大うつ病は気分障害に分類されます。

診断は単発または繰り返される大うつ病エピソードに基づきます。


追加の情報はその他の障害と区別するために用いられています。

特定不能うつ病性障害(en:Depressive Disorder Not Otherwise Specified)は、

抑うつエピソードが大うつ病エピソードを満たしていない場合に診断されます。

ICD-10の仕組みでは大うつ病をという言葉を使っていませんが、

うつ病エピソード(軽度・中度・重度)の診断のために非常に類似した一覧があります。

複数のエピソードであって躁病のないものは、

「再発性(recurrent」という表記が付けられます。


次回は、うつ病エピソードについて解説していきたいと思います。



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